社会人出身の大学教員(社会科学系) 萬日記

このブログは、社会人経験10年後に大学教員(関東中堅私大)になった36歳おっさんの日常の雑感を綴ったものです。

助教が単独授業を持つことについて

 おはようございます。大学では、後期も終盤に差し掛かり、1月末から2月初旬に期末試験というスケジュールを組んでいる大学が多いと思います。
 社会科学系に限ったことではないと思いますが、教員の末端構成員である助教が単独で授業を持つことは、なかなかないというのが現状ではないでしょうか。
 責任教員の補佐的な位置付けで、複数教員で授業を持つというのがスタンダードだと思います。
 まぁ大学によっては、実際はほぼ助教が授業を回しているということもしばしばあるのですが。
 そんな中で、私は社会人出身ということもあり、いくつかの授業を単独で持たせてもらっているので幸運な方だと思います。
 単独授業が持てない助教が、なかなか教育歴を積み重ねることが出来ず、次のステップに移行出来ないなんてことも多いにあるからです。以前にお話したプロ助教が生まれる背景の一つだと思います。
 なので、本務大学で単独授業が持てない助教は、研究日を使って他大学や専門学校で非常勤講師をして教育歴をつけるという修行をやっている方々がけっこういます。(お小遣い稼ぎにもなります。)
 やはり新しく公募を出す大学としては、新任教員に受け持ってもらいたい授業の経験がない人を候補者にはしにくいという現実もあります。
 大学教員になるためには大学教員の経験が必要ですという新人を生まないトラップと同じで、つくづく新人には厳しい業界だなぁと感じる今日この頃です。