社会人出身の大学教員(社会科学系) 萬日記

このブログは、社会人経験10年後に大学教員(関東中堅私大)になった36歳おっさんの日常の雑感を綴ったものです。

大学教員のデメリットについて その①

 おはようございます。本日は、昨日中に後期の担当授業がすべて終了しましたので、久方ぶりにゆっくりと研究室で仕事をしようと思っております。

 パーティションを挟んだお隣の同僚(勤務大学は、助教は共同研究室なのです)は、忙しいそうに引継ぎ準備をしていらっしゃいます。(来年度から任期なしの転職が決まったとのこと、うらやましい限りです。)

 さて、本日は先日の大学教員のメリットに続き、大学教員のデメリットについても書いていきたいと思います。

 大学教員のイメージは、メリットの印象の方が強いので、あまりデメリットがないのでは?と思われがちですが、そんなことは絶対にありません。冷静に考えるとデメリットの方が圧倒的に多いと思います。といういことで、私的な大学教員のデメリットBEST5を発表したいと思います。(ほんとBEST10でも足りないくらいですが、地味なデメリットは別記事の「BEST5入りはしないけれども、地味にきついデメリット」でお話したいと思います。

 なお、このデメリットについては日頃のマグマのように蓄積した私自身の熱すぎる思いがあるため、複数回に分けて書くことをお許しください。(涙が、、、、)

 

 まず、BEST5は、「入試業務などの学内業務が多すぎる」です。

 大学教員は授業(ゼミを含む)と自分の研究だけに専念できる素敵な職業なんて妄想を誰か世間に植え付けたのでしょうか?と嘆きたい今日この頃です。一部の超一流大学を除いてほとんどの大学が少子化のあおりを受けて、学生獲得に積極的にならなければ大学経営に行き詰る時代でございます。

 その流れで、高校生を対象にしたオープンキャンパス、高校訪問(出前講座をしたりすることも)、入学相談会、推薦入試(うちは何回もやります。)、特別入試(卒業生の子息を対象)一般入試、AO入試などが、目白押しでございます。

 教員はそれぞれの担当に複数割り当てられるのですが、当日の拘束だけでなく前後の準備(資料作成、問題作成等)や後片付け(採点業務など)に大幅に時間を取られるのが実情です。

 肌感覚的には、毎月一つは何らかの学内業務の担当になっているので、常に何等かの仕事を授業と研究と並行してやっているイメージです。(本務は偏差値が高くない中堅私立大学なので、本当に多いです。)

 また、上記の業務は言うなれば外部向けの仕事であり、内部向けの仕事もびっくりするほどございます。学事日程を作る部会(うちは何でも「〇〇部会」と名付けています)、入試問題を作る部会、教職員研修を担当する部会(FDですね)、研究倫理を担当する部会、図書館関係を担当する部会、オープンキャンパスや入試相談会を担当する部会、学生相談や学生の保健衛生に関する部会、大学との地域連携を担当する部会、大学院を担当する部会、取得資格ごとに実習や実習指導を担当する部会、学生のキャリアパスを担当する部会、などなどがあります。(おそらく、私が把握しきれていない他の部会もあるはずです)

 よく、非常勤教員と常勤教員の差は、学内業務をするかしないとう説明があると思いますが、この学内業務というのが上記の業務に該当します。また、その他に上記部会の進捗状況等を確認、承認する一番大きな会議である「教授会」が毎月1回程度開催されることになります。

 以上のように、常勤の大学教員は、日々の授業と研究や学生対応以上に上記の学内業務に忙殺されているのが現状だと思います。

 ちなみに、社会科学系の学部では一般的に、週1日程度「会議日」というのが毎週固定曜日に設定されていて、その会議日に色々な会議をしていくことになります。一つの部会で1時間から2時間、教授会は最低2時間ですから、1日で3つから4つの会議をこなすだけで、朝から晩まで状態になります。。

 こんな学内業務があるのは、大学教員にとってデメリットと言って良いと思います。。次回は、これ以上にデメリットと感じるBEST4をお送りしたいと思います。

 ちなみに今日の私の仕事も終日、学内業務に関する事務仕事でございます。。