社会人出身の大学教員(社会科学系) 萬日記

このブログは、社会人経験10年後に大学教員(関東中堅私大)になった36歳おっさんの日常の雑感を綴ったものです。

大学における助教の立場について

 大学における助教の立場については、総合大学か単科大学か、自然科学系学部か社会科学系学部か、任期のある・なし、はたまた個々の大学によっても違うと思いますが、ここでは私の条件(関東中堅私大、社会科学系単科大学、任期あり)で話を進めたいと思います。

 私の所属する大学では、助教の公募の際は、下記の条件が示されていたと記憶しています。

 1.実習関係(実習指導・実習)の授業のみを担当する教員として採用される

 2.担当する授業も基本は各学科の責任教員がおり、その補助要員であること

 3.直属の上司(教授など)はおらず、実習センター所属の助教となること

 4.任期は4年で、任期後は1年のみ更新可能(最大で5年間の在籍が可能)

 5.個室研究室はなく、実習センターにて他助教と合同執務室での勤務となる

 以上の条件で、一般企業から大学教員に転身したのですが、やはり着任当初は驚きの連続でした。

 実習関係の授業を担当するとは言っても、補助要員であると気軽に考えていたのですが、気が付けば、ほぼメインで授業をしていたり、実習関係以外の講義を担当することになったりと、助教というアカデミックな業界の中で最末端の教員の現実を見たという感じです。

助教に拒否権はないという暗黙のルールというか常識があるという洗礼を受けたのは私だけではないと信じたいです。)

 大学教員=「学生のために働く」という見栄えの良いイメージ通りの姿になるためには、その前提に「上司教員(講師以上の諸先輩方)のために働く」という現実がございました~。

 このブログで、少しずつでもお話できたら良いなと~感じた土曜日の休日出勤でした。(気が付けば、朝の8時半に出勤して夕方になり、ようやく自分の仕事ができることに気づきました。。)