社会人出身の大学教員(社会科学系) 萬日記

このブログは、社会人経験10年後に大学教員(関東中堅私大)になった36歳おっさんの日常の雑感を綴ったものです。

社会人から大学教員になるためには(詳細編ケース1️⃣社会人経験5年未満の場合)その二

おはようございます。本日はクリスマスですが、キャンパスに学生の姿は見当たりません。(昨夜から遊び続けている学生も多いと思います)

 

 さて、昨日に引き続き、社会人から大学教員になるための詳細編ケース1️⃣その二を書いていきたいと思います。

  無事に、大学院の修士課程に進学出来たら、まずは確実に余裕があるうちに単位(授業)を取得していくことをお勧めします。日中仕事がある社会人が研究(授業)に費やせる時間は非常に限られています。

  ですので、やはり現在の仕事と関連した研究をすることが1番良いと思います。仕事をしながらも研究の役に立つと両方のモチベーションも上がりますしね。

  ちなみに私は、大学院(修士課程、博士課程共に)では、自分の仕事に関連したテーマで論文を執筆しました。仕事上で、今のお師匠さんと顔見知りであったことも研究をスムーズに進めることができた大きな要因だと思います。

   大学院(修士課程)までは、大学の授業のような形式で授業(指導)が少人数で行われることが多いです。人数が少ない分、発表等の準備が必要な授業もけっこうあるのが大学と違うところです。

  学生の身分のままであれば、修士課程は必要取得単位数もそんなに多くはないのですが、夕方以降の時間や土日などしか決まった休みを取れない社会人学生にとっては、初年度から計画的に単位を取得していかないと、最悪留年もありますのでご注意ください。(単位は取れていても修士論文が書けず、留年する人の方が圧倒的に多いですが。)

 また、単位取得と並行して、修士論文の執筆をしなければならないのですが、どの大学院も、論文執筆については奨励している執筆スケジュールがあると思いますし、定期的に中間報告会を設定しています。博士論文に比べると修士論文は、難易度は高くないので、修士課程の間に色々と論文執筆の経験をしておいた方が良いでしょう。

 また、修士課程の間は、あなたのお師匠さんも比較的優しく色々なことを教えてくれるはずです。

 そして、社会人学生の場合は、非常勤講師等の経験を積むことは難しいと思いますので、せめて研究業績(学会発表や論文投稿)を一つでも多く積むことに力を注げると良いと思います。学内学会や学内の研究紀要も立派な業績になりますので、地道に頑張ってください。